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スペイン料理は魚介をふんだんに使い、日本人の舌にもなじみやすい料理が多い。なかでも今回訪ねたレストランのシェフは大使館や在日スペイン人からの信頼も厚く、現地さながらの大胆さに洗練の魔法をかけた味わいには定評がある。
「赤、黄、黒と、日本料理とは一線を画す色合いに最初は違和感を覚えましたが、どの料理も日本酒にしっくり合います。その理由は旨味。魚介の食感と旨味を最高の状態まで引き出してある料理は、味づくりのベースがどこか日本料理に通じています。そして日本酒は旨味のある酒。無条件で合うわけです」(峯岸由佳さん)
「オリーブオイルを使っている料理なのに、ワインが欲しいとはまったく思わなかったのが不思議」(礒部香保里さん)
ここでは名物のあさりパエリアを追加注文したが、貝殻の山ができるまで、誰も酒のグラスを手放さなかった。この事実が相性のよさを如実に物語っている。
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