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【スペイン料理】旨味がつなぐ好相性を痛感

スペイン料理は魚介をふんだんに使い、日本人の舌にもなじみやすい料理が多い。なかでも今回訪ねたレストランのシェフは大使館や在日スペイン人からの信頼も厚く、現地さながらの大胆さに洗練の魔法をかけた味わいには定評がある。

「赤、黄、黒と、日本料理とは一線を画す色合いに最初は違和感を覚えましたが、どの料理も日本酒にしっくり合います。その理由は旨味。魚介の食感と旨味を最高の状態まで引き出してある料理は、味づくりのベースがどこか日本料理に通じています。そして日本酒は旨味のある酒。無条件で合うわけです」(峯岸由佳さん)

「オリーブオイルを使っている料理なのに、ワインが欲しいとはまったく思わなかったのが不思議」(礒部香保里さん)

ここでは名物のあさりパエリアを追加注文したが、貝殻の山ができるまで、誰も酒のグラスを手放さなかった。この事実が相性のよさを如実に物語っている。

Spanish

タコのガリシア風、自家製干し鱈のスクランブルエッグ、ヤリイカの墨煮、マルミタコのピスト、鯛の塩釜焼き

丁寧に引き出したスペイン料理の旨味が、日本酒を引き寄せる

〝寿司とワイン〟のように料理と日本酒の新しい関係を教える店が増えてほしい。(澤田明子さん)

日本酒を通して料理や食事の愉しみが広がった。食を大事にすると暮らしが充実。(礒部香保里さん)

身近な酒の日本酒。松竹梅白壁蔵での体験から、もっと大切に味わわねばと痛感。(浜田貴光さん)

日本酒の古くからあるイメージは現代では気後れさせるばかり。新しさの訴求を。(浜田真由美さん)

何皿もの料理が同時に並ぶ日本の食卓にこそ必要な食中酒。この魅力を伝えたい。(礒部安志さん)


世界に向けて発信した生酛造りの酒は、冷やしておいしい酒質をもち、米の旨味があふれるやわらかな味わいが特徴。伝統製法に忠実なればこその旨味の質の高さが、飲み心地、鼻へ抜ける香りのよさ、余韻からもしっかり伝わってくる。松竹梅「白壁蔵」<生酛純米> 640mL/1180円、1.8L/2615円(参考小売価格)。


シェリー酒で湿らせた塩で包み込むスペイン版の塩釜焼き。鯛の香りだけでなく酒の風味も愉しむあたり、陽気なスペイン人らしい。日本酒でもつくってもらったが、これがかなりの美味。はがした塩には鯛と酒の旨味がたっぷりしみていて、料理に万能、とシェフ。また、タコのガリシア風、干し鱈のスクランブルエッグ、ヤリイカの墨煮は、いずれもスペインの代表的な料理。これがまた実に日本酒に合う味わいだ。

野菜とブリを煮込んだマルミタコのピスト。思いのほかスパイシーだが、よく煮込まれた野菜の甘味が酒との好相性を奏でる。

お酒と料理を五感を働かせながら味わう。これもまた日本酒ならではの愉しみ方。(坂本佳世子さん)



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