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「“酒の一滴は血の一滴”という言葉が改めて身にしみました。」

町田「おいしくて楽しい食卓」というのは小誌のメインテーマであり、真正面から取り組める日本酒委員会は実に有意義な活動としてとらえています。この一連の体験を通して、皆さんの酒に対する考え方や食生活などは変わりましたか?

吉村結城子何よりも驚かされたのは、酒造りはとてつもなく手がかかるという事実です。酒を知っているつもりでしたが、甘かった。「酒の一滴は血の一滴」という言葉が改めて身にしみました。

小川健どれだけ詳細に話を聞いても、一度の体験に勝るものはありません。それに加えて、三谷杜氏や松竹梅白壁蔵の方々にお会いできたことも私にとっては一生の宝です。日本酒委員会に参加して以来、酒の風味の感じ方がどんどん変わってきています。造り手の顔が見えることの大切さをリアルに感じています。

中野未知子肩肘張っている自分に気づかされました。同僚や友人たちと飲むと、酒にいちばん詳しいのが私なので「酒選びを失敗できない」という妙な責任感から、いまひとつ楽しくなかったんです。ところが参加している方々は、大酒飲みも嗜む程度の方もそれぞれのペースで酒を楽しまれている。もっと肩の力を抜こう、そして酒を楽しもうと思っています。

栢沼美里飲み友達だった中野さんに声をかけられて、楽しそうだなと気軽に参加したのですが、予想もしなかった変化が二つ起こっています。今までも酒を通して人とつながっていると感じることは多かったのですが、この活動をきっかけに、より多くの人に声をかけられ、知り合い、酒仲間が増えています。それと、もっとも驚いていることが、舌の感覚の変化です。先日ワインを飲んだところ、味の伝わり方が以前とまったく違っていたんです。日本酒に対して五感をフル稼働させていたことで味覚が敏感になったのでしょう。それほどデリケートな酒であることを、今さら思い知らされました。

小誌編集長であり、プロジェクトリーダーの町田成一。京都タイプの薄い油揚げと菜っ葉をだしでさっと煮ながら箸でつつき、燗酒をきゅっと一杯。わが家で酒を楽しむときの定番にして理想型という。

酒・料理研究家の渡辺ひと美さん。調理師免許をもつ唎き酒師で、日本酒委員会ではサブリーダー的存在。フリーアナウンサーとしても活躍する一方で、飲食店プロデュース、新商品開発などを手がける。西麻布にある「霞町三○一ノ一」(TEL:03-6805-3227)のオーナー。


魂を揺さぶる一品:その1・つみれ鍋

発酵食品を隠し味に使った簡単料理で酒をじっくり楽しむ

小川 健さん・真弓さんご夫妻つみれ鍋は、鯵のすり身に混ぜる梅干し、マヨネーズが味のポイント。簡単なのにおいしさが倍増。ディップに加えたクリームチーズのコクが日本酒によく合う。【揺さぶられてみました!】鍋は味噌で薄く味つけする程度。青魚のコクが上品に生き、吟醸酒にとてもよく合います。/渡辺ひと美さん<以下同>

アボガドディップ

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