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【ミッション2:豊穣】理想の「食中酒」を酒米から考えてみた-21世紀の酒造りと現代人の嗜好に理想的な食中酒を考えるために、今年5月に植えた酒造好適米、五百万石。早いもので9月初旬に収穫の時を迎えた。三谷藤夫杜氏の指導のもと、旨い酒への想いはますます募り……。(文/斉藤由利子 撮影/大岩 衛)

2007年7月の田圃。株別れしつつ青々と育つ稲。同年9月2日の収穫時。たわわに実った稲は黄金色に輝く。

日々の暮らしが野良仕事とは縁遠くても、「収穫」という言葉には小躍りしたくなる。農耕民族としての喜びがDNAに刻まれていることを思い知らされる瞬間だ。ましてや酒米である。再び但馬杜氏である三谷藤夫さんの田圃に集合したdancyu日本酒委員会。dancyu編集長の町田リーダーとメンバー10名、酒・料理研究家の渡辺ひと美さんの今回の活動内容は、稲刈りと、その収穫を通して酒米としっかり向き合うことにある。

ご存じのように、酒質は酒米の品種や出来具合のみで決定づけられるわけではない。昔から「一・麹、二・酛(酒母)(もと)、三・造り」といわれるように、日本酒にとってもっとも大切なのは酒蔵での仕込みから始まる醸造工程である。それゆえに、さまざまな経験を勘として体得している造り手の熟練が必要になるのだ。
 とはいえ、日本酒における酒米の存在はやはり大きく、具体的なディテールまでは及ばないものの、風味の目指す方向性は酒米で決まってくる。さらに、雑味のないすっきりとした味わいを求めるほど米粒は磨かれ、それはそのまま価格に反映される要素にもなる。


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